教育の特色

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アメリカニューヨークレポート

 2015年度の海外研修は,2016年3月21〜26日の4泊6日で実施されました。今回の訪問先は,世界経済・金融の中心的存在で,近代的な高層ビルが集中する一方,娯楽や観光が愉しめる大都会としても注目されるアメリカのニューヨーク(NY)でした。
 そんなNYで,今回の研修では,NY市立大学ラガーディア校(City University of New York, LaGuardia Community College)を訪問し,日本語学科の学生達を交え,絵手紙を実践しつつ,コミュニケーションを図るという国際交流ワークショップを実現できました。また,その学生さん達と楽しく歓談しながら,NY市内観光も愉しむことができました。さらに,日本貿易振興機構(JETRO)事務所や国連日本政府代表部を訪問し,専門的知識は勿論,現地で活躍する邦人の方々から講話を頂くことで,海外で働くことの意義や尊さも学んで貰いました。なお,今回は,澁谷朋子理事長,澁谷正史学長,落合春彦企画広報部長の参加も得られ,学生7名と併せて,総勢11名がNYを訪問し,思い出に残る大変充実した研修となりました。

3月21日(月)

 桜の開花が待たれる春の陽気の中,成田空港で無事に参加者全員が集合し,出国手続きを経て,ANA104便にてNYへ出発。今回は13時間前後の超長距離フライト。今回参加した学生の半数は,これだけ長い時間飛行機に乗るのは初めてでしたが,充実した機内モニターを使ったり,比較的空席が多かったという幸運にも恵まれ,ゆったりスペースで睡眠を取ったりで,あっという間にNYのケネディ空港に到着。時に厳しいとされるアメリカの入国審査は至って順調にフィニッシュ。
 その後,NYらしい光景でもあるマンハッタンの摩天楼を眺めながら,ホテルに移動し,まだ夜6時頃だったので,すぐ近くのカフェレストランで腹ごしらえ。サンドイッチやハンバーガーを満喫するも,「これぞアメリカ!」という感覚で,驚くほどの量の多さに皆ビックリ! そして,13時間の時差を調整しつつ疲れを癒すため,ゆっくり就寝。

3月22日(火)

 この日は終日,NY市立大学ラガーディア校を訪問しました。ちなみに,同校設立は40年少し前で,さほど歴史が古い訳ではありませんが,近年,日本語学科が設置されて以降, 2年前にはNY日本総領事館から表彰を受けたり,安倍首相夫人の昭恵氏が訪れたりする等,同校は日本との関係強化に大変力を入れており,注目度の高い大学の一つなっています。
 まず,午前中は,午後からの絵手紙ワークショップの準備を進めた後,同校日本語学科の永野友雅先生の案内の下,キャンパス見学を行いました。NYという大都会の大学らしく,とても機能的な構造だったという印象でした。また,校舎内に温水プールの施設や映画館にもなる大ホールが見られる光景もあり,これには学生達も新鮮味を覚えた様子で,興味津々でした。
 その後,昼食を取った後,午後から,日本語学科の学生さん達を交えて,絵手紙ワークショップが始まりました。彼らの顔触れを見ると,さすが移民の多いNYと言わんばかりに,アングロサクソン系,ヒスパニック,アフリカ系,中華系,日系など,様々な人種の方々が勢揃いで,改めてコスモポリタンな雰囲気だと実感しました。冒頭,澁谷学長から,スライドを通じて本学の紹介が行われた後,澁谷理事長の指導の下で,絵手紙の実践が行われました。前年のパリ研修の際と同じく,座席の配置が4〜5人で一組となり,1名が本学学生,残りが全て先方の学生さんという組合せとして,学生自らが絵手紙普及の担い手として,筆の持ち方,線の描き方などで,細かく手解きするという形式でした。
 本学学生達は,仮にうまく英語を話せなくても,身振り手振りを交えて,意思疎通を図ろうとする一方で,先方の学生さん達も,習ったばかりの日本語を一生懸命話したり,日本の流行っているものや趣味を聞いてきたりと,終始とても和やかな雰囲気で時間が流れました。最終的にはSNSで連絡先交換をするぐらいに,お互いにとても仲良くなった光景が印象的でした!今回も正に,絵手紙がお互いの心と心を結び付けることにより,「日米文化交流」がうまく実現しました。ちなみに,前年のパリ研修の際と同じく,今回も1人三枚絵手紙を描きましたが,アメリカの方々の線の描写や色の使い方は,やはり既成観念に囚われていないオリジナリティ溢れるものでした。先方の多くは,またぜひ絵手紙をやってみたいという意見を持っている様子で,今回も大好評でした!




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