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看護学部マレーシア・クアラルンプール「看護研修」レポート

2014年9月1日(月)〜7日(日)、看護学部(選択科目、国際関係論の海外研修)のマレーシア看護研修が行なわれました。参加したメンバーは、教員1名と、1年生7名、2年生7名で全員女子学生でした。昨年の米国オレゴン州ポートランドからマレーシアのクアラルンプールへと場所を移し、サンウェイ大学とラムジー・サイム・ダービー・ヘルスケア大学の2つの大学看護学部を中心に実施されました。
クアラルンプールの医療施設、高齢者ケア施設、ホスピス、日本人会への訪問など数多くの貴重な経験で、特に2つの大学看護学部の関係者や学生たちが、初めての私たちを温かく歓迎してくれて、様々なレクリエーションや手作りの料理でもてなしていただきました。本学の学生にとって、クアラルンプールの看護学生たちとの交流が、とても楽しく有意義であったようで、彼らはたとえ英語が少ししか話せなくても、コミュニケーションを取ろうという気持ちがあれば、自然と心が通じ合うと同時に、会話もできるようになると実感したようです。

■9月1日

大学のバスで成田国際空港へ。添乗員の方と合流し、マレーシア航空089便で出国しました。海外旅行が初めての学生がほとんどで、みんな興奮気味でした。約7時間のフライトも快適で、現地時刻午後4時45分にクアラルンプールに無事到着。入国審査と通関を終えて、専用バスで市内へ出発です。ここで、このツアーの現地ガイドの方とご挨拶。ガイドさんは日本で電子工学技術を学んでいたことがあるとのことで、流暢な日本語にみんなびっくりでした。一行は、行政都市プトラジャヤの湖がある公園のような海鮮中華レストランで最初の夕食を堪能し大満足でした。その後、1週間お世話になるクアラルンプールのグランドシーズンホテルにチェックイン。

■9月2日

研修2日目は市内見学です。昨日からとても気になっていたのは、ほとんどの建物にマレーシアの国旗、それもバナーのような長細い国旗が飾られています。聞いたところ、われわれが到着した前日の8月31日が独立記念日だったのです。なるほど!伝統的なマレー様式のデザインの壮大な王宮(Istana Negara)には、各州のスルタンから選ばれた5年任期の国王が住んでいます。門の両脇にいる衛兵が記念撮影に応じてくれました。その後、国立モスクに行き、学生たちはローブとスカーフを借りて記念撮影でした。

クアラルンプールのシンボルのひとつ、ペトロナス・ツインタワーは89階建て、高さ452mの世界一高いビルで、タワー1は日本、タワー2は韓国の建設会社により建てられたが、大きさが少し異なり、お国柄が反映されている?との説明でした。市内で最も目立つランドマークのKL(クアラルンプール)タワーの回転展望レストランで市内眺望を楽しみながらビュッフェスタイルのランチ。
夕方に、HSCジャパンクリニックを訪問し、院長の江頭省吾医師、看護師の鈴木久美子さんから院内及び最新医療設備の説明を受け、見学しました。その夜に江頭先生によるレクチャー「マレーシアの医療看護について」をお聴きしました。現地で働いてる日本人医師、看護師の方々との交流を持つことができて、大変勉強になりました。

 

 

 

 


■9月3日


研修3日目です。午前中、高齢者ケア施設「エルダーケア・ナーシングホーム」を訪問し、入居者の方々と交流しました。入居者は中国系の高齢者の方々で英語は話せず、アルツハイマー病を患っている方も多いので、学生たちもどのように交流していいのか戸惑っていました。しかし、持参した折り紙を始めたところ、入居者の方々に変化が見られ、皆さん楽しそうに笑顔で折り紙に挑戦し始めたのです。それまでの静かな雰囲気が急に和やかな楽しい雰囲気に変わったのは、言葉の壁を乗り越えたとおもい感動しました。

午後は、サンウェイメディカルセンターを訪問し、日本人看護師で日本人患者サービス担当の、さとうゆきさんの説明で、この大規模な総合病院を見学しました。この病院は、国際認定を目指していて最新医療機器を数々導入しており、また、医師、看護師そしてスタッフの雰囲気もとても活気があって、患者さんへの対応もとても優しく温かいように感じました。

院内見学を終え誘導された部屋では、サンウェイ大学看護学部の学生さんたちが、私たちを人のアーチで出迎えてくれたました。次に訪問する大学の看護学生とは交流が予定されていましたが、サンウェイ大学では予定がなかったのです。数日前に、サンウェイ大学の看護学生たちが、どうしてもわれわれの歓迎パーティーをしたいということで、急遽、自主的に学生たちが企画して交流が行なわれたのです。レクリエーションをしたり、近くのショッピングモールで両国の学生たちがでいろいろなレストランで一緒に食事をしたり、お互いに急速に仲良くなり別れ際には、皆、抱き合って別れを惜しんでいました。素晴らしい一日でした、深く感謝です。


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