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研究・活動報告

2021/10/29

 

医学生理学研究所の澁谷正史所長のグループは、東京大学病院と共同で妊娠高血圧症候群に対する診断法の簡素化に成功し、欧文論文を発表しました。  

 


妊娠高血圧症候群は、妊婦の5~7%で発症する産科において非常に重要な疾患です。疾患の指標となる妊婦血清中のsFLT1タンパクについては、これまでの測定法は時間がかかり、また安価ではありませんでした。今回、澁谷所長のグループは短時間、また安価で測定できる方法を開発し、Scientific Reports誌に原著論文を発表しました (Shibuya M, et al. 2021)。FLT1タンパクの元となるFLT1遺伝子は、澁谷所長が東京大学医科学研究所在籍時の1990年に発見し、命名して世界に報告したものです。