妊娠高血圧症候群は、妊婦の5~7%で発症する産科において非常に重要な疾患です。疾患の指標となる妊婦血清中のsFLT1タンパクについては、これまでの測定法は時間がかかり、また安価ではありませんでした。今回、澁谷所長のグループは短時間、また安価で測定できる方法を開発し、Scientific Reports誌に原著論文を発表しました (Shibuya M, et al. 2021)。FLT1タンパクの元となるFLT1遺伝子は、澁谷所長が東京大学医科学研究所在籍時の1990年に発見し、命名して世界に報告したものです。
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