教育研究センターイメージ

ホーム > 教育研究センター/ご挨拶

ご挨拶

 

地球規模での人の大移動と知の発展への貢献を目指して

21世紀に入り、本格的なグローバル化が浸透して参りました。移動手段としての交通網の整備によりまさに地球儀の上を隅々まで自由に移動ができる時代に突入いたしました。21世紀後半は宇宙規模に拡大されるでしょう。これまではただ物理的に移動すること、物や情報の移動はできても、長く続いた戦争時代を経た中では、なかなか本格的な人の交流及び真の理解は難しく、先人の勇気ある人々が言語や文化、諸環境の異なる地で懸命な努力を重ね、国際的なコミュニケーションを可能にしてくれたことにより今日まで来たと言えるでしょう。

 日本人の約半数が大学に進学する時代となりました。人生の中で、社会に船出する前の学びの集大成としての役目が大学と思われます。複雑化、進化し続ける社会の中に上手く船出できるよう最善のサポートをする役割が大学には求められます。

 現在、高等教育の質保証に関し、国を越えた取り組みが活発化しています。1999年の「ボローニャ宣言(Bologna Declaration “ The European Higher Education Area”)」により、2010年までに高等教育における欧州圏(European Higher Education Area: EHEA)を構築し、世界に通用する高等教育のための制度を確立させるという声明が出されており、国家の枠を越えた高等教育の質保証と制度の共通化を目指して様々な取り組みが行われています。わが国においては、皆様ご存知の通り、昨年末中央教育審議会より「学士課程教育の構築に向けて」とする答申が取りまとめられました。答申の中では質の高い大学の学士課程教育の構築が我が国の将来にとって重要な課題であるとされています。答申の将来像の中には、大学は従来、学部・学科といった組織単位で整理されてきたことに対し、今後は学士・修士・博士・専門職学位といった学位授与に至る課程(プログラム)を中心に整理されるべきとしています。さらに、これまでの我が国の大学においては、教育内容・方法、学修の評価を通した質の管理が十分とは言えなかったとしており、個々の大学が改革を進めるべきだとしています。改革の推進にあたっては、大学が自主的に進めることや大学間の健全な連携が必要であるとされています。学位授与の方針は明確となっているか、教育課程については点検・改善が行われているか、客観的な成績評価が行われているか、入学者受け入れの方針が十分検討され、明確化されているか、教職員の能力開発への取り組みが行われているかなど、大学の質の向上を目指して、教職員の参加型の自己点検および改善が強く求められてきております。

 上武大学教育研究センターは、「教育研究活動の評価・点検・支援を行い、本学における教育研究の質の向上と活性化に資することを目的(上武大学教育研究センター規程)」として発足しております。センター活動は学部横断的な取り組みに心がけ、大学内における教育および研究活動の活性化や質保証のための仕組みづくり、検証のシステム、並びにより開かれた大学を目指して大学全体としての力を集結し、できるだけ社会に向け情報発信するとともに、他大学や産業界、高校や地域社会からのさまざま意見や連携を通して、大学外とのより充実した交流の橋渡しに努めております。大学全体の質改善が活性化することで、学生達がグローバルベースの社会の動きに役立つ知識や感性、スキル、そしてハートを身につけて巣立っていけるよう微力ながら支援して参りたいと存じます。本ホームページの活用を通して更なる活性化を目指したいと思っております。

 今後も引き続き活動を続けていく所存でおりますので、何卒よろしくご支援のほどお願い申しあげます。




上武大学教育研究センター
〒370-1393 群馬県高崎市新町270-1
jierdec@jobu.ac.jp