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ビジネス情報学部シンガポール研修レポート

[2013.9.4]

研修4日目。午前中は、シンガポールの経済・社会やビジネス環境の実態を勉強するべく、日本貿易振興機構(JETRO)のシンガポール事務所を訪問し、同所員の渡邉武志氏より、詳細なブリーフィングを受けました。ここでは、シンガポール経済の強みは、低い法人税率、高度な教育水準、物流インフラと生活環境の整備、英語が公用語、自由な貿易・投資環境、政治の安定性など、一方、弱みとしては、高い人件費・不動産コスト、国土の狭さ、極端なエネルギーの対外依存などが挙げられることを理解しつつ、中でも、国土が狭いため自動車を購入する際に所有権を入札で取得しなければならない、外国人観光客を促進していく一方で,就労目的の外国人移民に対する規制が厳しい、最近の不動産投資の活発化に伴いバブル発生が懸念されている、日本の小売業・飲食業の進出が最近目覚ましいなど、注目するべき経済・社会事情を垣間見ることができました。普段の大学の講義とは異なり、現地の経済・ビジネスに精通する実務者からのブリーフィングは、学生にとってもとても満足な内容で、新たな気付きの点が多く、将来の就職にも大変有益になることが期待されます。  

午後は、まず、アジア文明博物館に行きました。ここでは、中国、東南アジア、南アジア、中東の美術品が数多く展示されており、多民族・多文化国家のシンガポールのルーツを知ることができます。民族の面でも文化の面でも単一的な日本にとっては、狭い国土で多様性を一気に味わえるのは、やはりシンガポールの大きな魅力の一つです。その後、アジアにおけるイスラム文化の実態を把握するべく、マレー・ヘリテージ・センターとそのすぐ近くのサルタン・モスクを見学しました。シンガポールの民族構成では、華人が75%と圧倒的多数派なのですが、一方、隣国がイスラム圏のインドネシアとマレーシアということもあり、マレー系民族も相応に存在しており、シンガポールの所々でモスクを垣間見ることができます。モスクはやはり神聖な場所なので、イスラム教の戒律に沿い、肌の露出は禁じられています。したがって、参加学生の中にも、少なからずタンクトップや短パンの姿が見られましたが、そういった訪問客には、受付で専用のガウンを着ることが義務付けられ、蒸し暑い中での見学となりましたが、このような異なった宗教上の慣習やルールを肌で感じるのはとても貴重な機会でした。ちょっとした異文化コミュニケーションが実現されたと言って良いでしょう。  

この日の夕食は各自自由に取ることにしましたが、私とともに、半数以上の学生はインドネシア料理を堪能しました。ピーナッツやココナッツを使ったものもあり、それほど辛くなく、日本人にとっても食べやすい料理が多く、特に、日本でもよく知られているナシゴレン(インドネシア風の炒飯)はとてもお勧めです。

[2013.9.5]

この日は、夜のフライトで日本に帰国する予定で、実質的には現地での最終日となるため、終日自由行動でした。セントーサ島、植物園、マリーナ・ベイ・サンズ、チャイナ・タウンなど、有名観光地を訪問したり、名産品やお土産を買ったり、名残惜しみつつ、各自がシンガポールを堪能しました。その後、夜に再集合し、中華料理で最後の晩餐を愉しみ、日本航空710便でチャンギ空港を出発し、無事に翌朝成田に到着しました。







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